松川が正体を現した。恵理が犯人――松川に渡したセキュリティデータは、専用のハードディスクに保存して、所有者の名前を入れないと作動しない仕組みになっていた。最後の切り札として、恵理はその名前を言わずにおいていたのだ。恵理を脅し、所有者の名前を吐かせようとする松川。恵理は抵抗するが、美月を殺すと脅され、とうとう所有者の名前を口にする……。松川はすぐにどこかに電話をかける。あとは松川に、恵理と美月を生かしておく理由はない。松川は銃を美月のこめかみに当てた――と、突然暗闇から撃たれる松川! 現れたのは皆藤。軍用機を使って不法入国してきたのだ!皆藤は、松川と柴崎を拘束。二人は国際犯罪者として海湾自治区に連行される。シェンハンタオは、土地を明け渡す更なる条件として、油田地域の譲渡まで要求してきた。その要求に対する上層部の結論は、「却下」。公安の特殊部隊と警察が一斉攻撃をしかけ、黒い一家を根こそぎ制圧することに決まった。ファンや皆藤たちには何もさせず、アン・ジヘの救出もしないと言われ、ファンたちは、警察が乗り込む前に独自にアン・ジヘを救出しようと企てる。上層部に知られれば命令違反とみなされるが、ファンはアン・ジヘに約束したのだ。必ず助けると。賢治とウェンチンが、モニター車で指示を出し、ファン、皆藤、パクデヒョンが屋敷へ乗り込む。屋敷の中では、アン・ジヘがシェンチンに襲われそうになっていた。媚薬を投与され、身体の自由を失う。必死に抵抗するが男の力には敵わない――と、ギリギリのところで3人が到着。すぐにアン・ジヘを連れ出す。作戦は成功かと思われた――が、モニター車の賢治とウェンチンが、見張りの男たちに見つかってしまう!非常ベルが鳴らされ、屋敷の明かりがつく!ウェンチンは銃で応戦、その間にアン・ジヘを連れた3人は脱出――間一髪で逃げきった!直後に、警察部隊の制圧が始まり、シェンハンタオの一家は取り押さえられた。その頃埠頭では、暗闇に紛れて、潜水服の男たちが密かに上陸していた。それは、国外に逃亡していたはずのミンジソンとパクセジンと2人の工作員。彼らが持ってきたのは、松川が恵理から奪ったデータの入ったハードディスク。そして、4人を迎える謎の男の姿――。(C)Strangers6 LLC